クリティーク叢書　12

ニーチェの遠近法 　

田島 正樹（著）

四六判 　242ページ　上製
定価　2,800円＋税
ISBN978-4-7872-1025-8　C1310
品切れ・重版未定

奥付の初版発行年月　1996年10月
書店発売日　1996年10月01日
登録日　2010年02月18日

紹介

ニーチェが残した無数のアフォリズム──この独特の表現形式の意味と言語的可能性を模索し、伝統的哲学とは異なる「認識」と「遠近法」を求めた哲学者の横顔を浮き彫りにする。ニーチェ哲学の内容と形式を問い直した創意あふれる論考。

目次

序１　ニーチェの表現形式　（１）アフォリズムの哲学　（２）試練２　観点と遠近法　（１）病の活用　（２）ブルトゥスの友情　（３）ニーチェの道徳批判　（４）同情　（５）超越論的哲学とパースペクティヴ　（６）ハイデガーの場合　（７）問題の問題　（８）生と判断　（９）ベルクソン的自由［インテルメッツォ］　モンテーニュ・ノート３　真理と体現　（１）アレゴリー　（２）『ツァラトゥストラ』のアレゴリー　（３）真理の上演──悲劇的真理観　（４）俳優問題　（５）位階秩序　（６）＜永劫回帰＞の最初の覚え書き４　永劫回帰　（１）永劫回帰の否定的・機械論的理解　（２）永劫回帰の肯定的理解注あとがき

著者プロフィル

田島　正樹（タジマ マサキ）

１９５０年、大阪市生まれ東京大学大学院博士課程単位取得東北芸術工科大学教授。哲学専攻著書に『スピノザという暗号』（青弓社、２００１年）、『哲学史のよみ方』（筑摩書房、１９９８年）、『魂の美と幸い』（春秋社、１９９８年）

関連リンク

青弓社

上記内容は本書刊行時のものです。