逸脱の精神誌 　

小松 和彦（編著）

四六判 　256ページ　上製
定価　2,000円＋税
ISBN978-4-7872-3034-8　C0039
品切れ・重版未定

奥付の初版発行年月　1990年10月
書店発売日　1990年10月01日
登録日　2010年02月18日

紹介

　日本文化に潜む「闇」を透視し特異な文化論を提起する著者が、異常と正常、妖怪、異人、権力、物語、呪いなどをめぐり文化人類学から博物学、フェミニズム、精神医学にいたるまで、斯界の碩学たちと縦横無尽に語り尽くす白眉の対談集。

目次

１　異常と正常の精神誌　　宮本忠雄・小松和彦２　妖怪談義──あるいは他界への眼差し　　水木しげる・小松和彦３　物語世界を生みだす異人たち　　種村季弘・小松和彦４　権力のディスコースと〈外部性〉の民俗学　　上野千鶴子・小松和彦５　物語が生成する場　　廣末 保・小松和彦６　近代化する“呪い”　　荒俣 宏・小松和彦あとがき

著者プロフィル

小松　和彦（コマツ カズヒコ）

1947年、東京都生まれ。1976年、東京都立大学大学院（社会人類学）博士課程修了。現在、大阪大学文学部助教授。著書に『神々の精神史』（北斗出版）『憑霊信仰論』（ありな書房）『異人論』（青土社）『説話の宇宙』（人文書院）『鬼の玉手箱』（青玄社）『日本の呪い』（光文社）『悪霊論』（青土社）他。

関連リンク

青弓社

上記内容は本書刊行時のものです。