アヘン 　
原書名: OPIUM FOR THE MASSES A Practical Guide to Growing Poppies and Making Opium

ジム・ホグシャー（著） /　岩本 正恵（訳）

四六判 　168ページ　上製
定価　2,000円＋税
ISBN978-4-7872-3109-3　C0036
品切れ・重版未定

奥付の初版発行年月　1995年09月
書店発売日　1995年09月30日
登録日　2010年02月18日

紹介

「すべての鎮痛剤の母」にして媚薬、そして文学と芸術の飛翔剤であるアヘン。生活のなかで愛用されてきた歴史や政治とのかかわりから、その効用の化学的分析、ケシの栽培と抽出、吸飲法までを網羅する、まるごとアヘンの一冊。

目次

第１章　ロマン派詩人と麻薬中毒者　アヘンに焦がれて　アヘン中毒──その真実　「中毒」　アヘン中毒の背景　使用量　有名なアヘン中毒者　アヘン中毒の最大の問題第２章　アヘンの起源と歴史第３章　アヘンの作用　そのほかの作用第４章　アヘンはどのように考えられてきたか　アヘンは神の賜物である第５章　アヘンを理解するために──１　モルヒネの発見　奇跡のモルヒネ　その一方で……第６章　アヘンを理解するために──２　エンドルフィン　「脳のモルヒネ」をめぐる科学者の醜い争い　脳内アヘン第７章　エンドルフィンを超えて　アヘン愛用者の長寿の秘密　小粋なアヘン愛用者第８章　アヘンの成分　アヘンの成分　モルヒネと科学　そのほかのアヘン剤　メタドンがアメリカに来るまで第９章　あなただけの特製アヘンの作り方　最高にクールなアヘン　アヘンはケシから作られる　アヘンの抽出第10章　ケシ茶の作り方　ケシ茶からアヘンを製造する第11章　ケシの栽培　最良のケシとは？　なぜアヘンが含まれているのか？　ケシの内部　色　土壌、気温、気候　ケシについて　種の蒔き方　室内栽培　植え方のヒント　種子の入手方法　収穫　アヘンの貯蔵法第12章　アヘンの楽しみ方　アヘン吸煙　吸引　そのほかの方法第13章　アヘン政治学──戦争と法律　アヘン戦争　アヘンケシに関する今日の法律　犯罪の種類　陪審の力　ケシ撲滅運動　今日のアヘン──ドラッグ戦争のなかの戦争参考文献

著者プロフィル

ジム・ホグシャー（ホグシャー,ジム）

医学史専攻。“Sell Yourself Science ”ほか。

岩本　正恵（イワモト マサエ）

1964年生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。訳書Ｔ・Ｊ・リーチ『絞首刑執行人の日記』、Ｂ・マリナー『毒殺百科』（共訳）（いずれも青弓社）、Ｇ・アルペロビッツ『原爆投下決断の内幕』（共訳）（ほるぷ出版）。

関連リンク

青弓社

上記内容は本書刊行時のものです。