矢幡 洋(著)
四六判 202ページ 並製
定価 1,600円+税
ISBN978-4-7872-3279-3 C0036
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2007年11月 書店発売日 2007年11月18日 登録日 2010年02月18日
バラバラ殺人や親殺しなど多発する「わけのわからない」犯罪群の背後にあるのはスキゾタイパル人格障害である。犯罪心理テレビコメンテーターが、エキセントリックで超常体験をもつこの性格概念を使って、凶悪殺人事件と歴史上の「超能力者」たちを解明する。
はじめに──発達障害診断濫用への危機感
第1章 二〇〇七年三大バラバラ殺人事件──シゾイド族vs自己愛族
1 渋谷歯科医宅妹バラバラ殺人事件──夢のなかのような出来事
2 渋谷外資エリートバラバラ殺人事件──セレブ妻のナルシズムとサディズム
3 会津若松母親頭部切断事件──バラバラの身体を天井からつり下げたかった
第2章 いろいろな角度からスキゾタイパル人格障害を見る──エキセントリック・異常知覚・魔術的思考
1 スキゾタイパル人格障害の概要と典型的事例──幽体離脱・ポルターガイスト・第六感など魔術的世界のなかの中年女性
2 八つの角度からスキゾタイパル人格障害を解剖する──「テレパシー」は虚無感への対抗手段とするミロン
3 スキゾタイパル人格障害のサブタイプ──「超能力者」長岡良子と御船千鶴子
第3章 スキゾタイパル人格障害へのさらなる理解のために──諸流派の見解
1 認知療法派──猜疑心・自己関係づけ・魔術的思考・幻覚様体験
2 精神分析派──アイデンティティーの不連続性に注目するストーン
3 対人関係論派──「何でもお見通し」という魔術的養育態度を問題視するベンジャミン
4 脳科学派──社会的相互作用を解釈する情報処理回路に注目するシーヴァー
あとがき──人格障害の冥王星
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