青弓社ライブラリー 61
男性学の新展開
田中 俊之(著)
四六判 168ページ 並製
定価 1,600円+税
ISBN978-4-7872-3306-6 C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月 2009年12月
書店発売日 2009年12月19日
登録日 2010年02月18日
紹介
フェミニズムの問題提起を受けて展開してきた男性学は、これからどこに向かうのか。男性学の基本的な視点とロバート・W・コンネルの理論を丹念に紹介したうえで、労働や恋愛・結婚、「オタク」、居場所などを事例に男性学のポイントをわかりやすく紹介する。
目次
序章 男性学の新展開
1 問題の所在
2 男性学の基本的視座
3 男性学の新展開
第1章 「男性問題」とは何か
1 「男性問題」の登場とその背景
2 「男性問題」の時代としての一九九〇年代
3 「男性問題」を語る視座
第2章 複数形としての男性性
1 複数形としての男性性
2 権力としての文化
3 「正常」はいかにして構築されるのか
4 男性性のイメージと歴史性
第3章 現代日本社会の男性と労働
1 「一家の大黒柱」としての意識
2 私的領域に男性の居場所はあるのか
3 覆い隠された若者の労働問題
第4章 地域に男性の居場所を作る
1 男性と仕事中心主義
2 定年退職後の男性の生活
3 地域活動を通じて〈生き方〉が変わる
第5章 オタクの従属化と異性愛主義
1 オタクはいかに語られてきたのか
2 オタクの従属化と男性性の複数性
3 異性愛主義の彼岸
第6章 揺らぐ男性性と恋愛/結婚の行方
1 結婚に囲い込まれた性と恋愛
2 「幸せな家族像」に内包される不平等と排他性
3 現代日本社会における〈ヘゲモニックな男性性〉
おわりに
著者プロフィル