寺子屋ブックス 02
石井 達朗(著)
四六判 208ページ 並製
定価 1,600円+税
ISBN978-4-7872-7112-9 C0373
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1999年08月 書店発売日 1999年08月01日 登録日 2010年02月18日
バリ島の神事サンギャン・ドゥダリから中国雑技、バレエ、ヌーヴォー・シルクまで世界各地に見られるアクロバット。インドのサーカスとシャーマニズム。非日常的で非人間的な身体表現をつなぐことで見えてくる身体のコスモロジーを考察する。
1 フェティッシュでアクロバティックな姿態──バレエのポワントを考える 空中浮遊/シュル・ラ・ポワント/「空飛ぶ機械」と眼差しの力学/もっとも初期のポワント/ポワント向きにつくられていなかったシューズ/ポワントその後/さらなるテクニック2 サーカスとシャーマニズム──足の長さについての民俗的な想像力をめぐって 南インドのサーカス/カバが口を開けて歩く芸/ふたたびカバに出会う/テイヤムという呪術芸能/高足とクラウン芸3 トランスと非トランスのゆらめき──バリ島のサンギャン・ドゥダリに踊りの原郷をみる トランスを呼び起こすもの/少女の呪術的舞踊、サンギャン・ドゥダリ/鋼のように後ろにそる少女の身体/月明かりと夜気と花々と……4 「トータル・シアター」としての身体技──中国演劇のスペクタクル性と雑技 主役級の俳優の華麗なアクロバット/演技力と身体技/役者、すなわちトータル・シアター/戦闘、競技、労働、雑技、祭儀/雑技の国際的な祝祭/中国雑技の故郷/雑技学校の子どもたち5 現代舞踊の挑戦──「見世物」と「軽業」による新境地 『パラード』/バビレのアクロバットすれすれのバレエ/空間デザイナーとしてのドゥクフレ/同性愛に懊悩するチャイコフスキーが、バレエ作品になる/ストレップ・リングサイドの実験/ポスト・モダンダンスと「タスク」/ビルディングの外壁を歩いておりる/ダンスとブランコ芸がひとつになる6 近代サーカスの誕生、そしてヌーヴォー・シルクという変容──いま、サーカスでなにが起こっているか リングを回る曲馬から、近代サーカスが誕生する/見世物から「地上最大のショウ」へ/変貌するサーカス/サーカス芸と他ジャンルとの融合/「ヌーヴォー・シルク」という現象/ジンガロ・人馬一体の夢幻美がもたらす新境地/ゼロからの発想おわりに
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