視覚文化叢書 3
佐藤 守弘(著)
A5判 216ページ 上製
定価 3,600円+税
ISBN978-4-7872-7300-0 C1372
在庫あり
奥付の初版発行年月 2011年03月 書店発売日 2011年03月31日 登録日 2011年03月22日
近代日本で都市や自然を写し取った江戸泥絵、横浜写真、雑誌メディア、芸術写真などのイメージ群を素材にして、場所を描く視覚表象=トポグラフィが流通したことで人々は環境をどう意味づけ、消費したのかをあぶり出し解明する視覚文化論。
序章 トポグラフィと視覚文化
1 視覚文化論の射程
2 本書の構成
第1章 トポグラフィとしての名所絵――江戸泥絵における都市の表象
1 泥絵の研究史
2 名所絵というメディア
3 泥絵の形式面
4 見晴らしと見通し
5 流通する都市表象
第2章 観光・写真・ピクチャレスク――横浜写真における自然景観の表象
1 横浜写真小史
2 科学のまなざし、自然のスペクタクル
3 ピクチャレスクという規範
4 写真・観光・博覧会
第3章 伝統の地政学――世紀転換期のマスメディアにおける京都の表象
1 「太陽」と地理学的想像力
2 消費される風景
3 過去に定位される都市
4 伝統の地政学
第4章 郷愁のトポグラフィ――一九一〇年代の芸術写真における山村風景の表象
1 世紀転換期における芸術写真運動
2 可視化される国土
3 写生と風景
4 ピクトリアリズムと〈表現〉の神話
5 ノスタルジアのメカニズム
終章 風景からトポグラフィへ
1 風景と文化概念の変容
2 トポグラフィの視覚文化論に向けて
あとがき
索引
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