近代日本の紋章学 　

長山 靖生（著）

四六判 　216ページ　上製
定価　2,400円＋税
ISBN978-4-7872-9069-4　C0095
品切れ・重版未定

奥付の初版発行年月　1992年10月
書店発売日　1992年10月30日
登録日　2010年02月18日

紹介

モダンな幾何学的思考と邪悪なる精神──。江戸川乱歩、小栗虫太郎から小酒井不木、海野十三まで、ユートピアと戦争の時代を駆け抜けた冒険者たち、夢みるモダニストたちのまなざしをとおして、近代日本の場所を検証する精神の系譜学。

解説

この商品は非再販本です。ご購入のさいは青弓社にご連絡ください。青弓社（03-3265-8548）

目次

I 　夢見るモダニストたち　空飛ぶ作家たち──浮遊と飛行のヒエロファニー　都市文化（ルビ：モダンブランド）の買い手たち──あるいはモダニズムのイコノロジーII 　モダンの跳梁　謎の遠近法──江戸川乱歩の眼差しをめぐって　小酒井不木と探偵王国　万有博士の二〇年代──医学、犯罪学、探偵小説、そして諸学の新しい波　海野十三と近代医学　結界のほうへ──小栗虫太郎的場をめぐってIII 　喪失と逸脱のモダニズム　喪失の修辞学──牧野信一的眼差しをめぐって　預言と聖痕──海野十三の戦争小説について　南洋の神話学──南方ユートピアとゴジラ千年王国の夢あとがき初出一覧

著者プロフィル

長山　靖生（ナガヤマ ヤスオ）

1962年、茨城県生まれ。歯学博士。鶴見大学歯学部研究員。著書『コレクターシップ』（ＪＩＣＣ出版局）、共著に『「新青年」読本』（作品社）、『別冊宝島141号　巨人列伝』（ＪＩＣＣ出版局）など。編纂書に『海野十三全集』『少年小説大系』（三一書房）、『殺人論』『犯罪文学研究』（国書刊行会）などがある。

関連リンク

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上記内容は本書刊行時のものです。