寺小屋ブックス　04

京極夏彦の世界 　

永瀬 唯（著）

四六判 　210ページ　並製
定価　1,600円＋税
ISBN978-4-7872-9135-6　C0395
品切れ・重版未定

奥付の初版発行年月　1999年09月
書店発売日　1999年09月30日
登録日　2010年02月18日

紹介

幾重にも張りめぐらされたクモの糸のように、複雑に絡みあった要素がおりなす京極夏彦の世界。その世界をより精緻に浮かび上がらせるために、多角的な視点から京極作品に迫り、その魅力を解き明かす、京極ワールドの格好の道しるべ。

目次

伽藍と呪術師──「ことばの城壊れよ」と探偵は言った　永瀬唯

視覚と言語との分裂──中禅寺と榎木津のペア原理について　　永原孝道

ジェンダー・スタディーズの視点から読む京極ワールド──『姑獲鳥の夏』『絡新婦の理』を中心に　川崎賢子

「精神分析」の呪縛──『狂骨の夢』批判的読解　斎藤環

匣と陰陽師　東雅夫

死の系譜──みどりなす長き黒髪の女たち　　高遠弘美

あやつりの宴──京極ミステリーのマニエリスム　鷹城宏

京極夏彦論・再説　野崎六助

著者プロフィル

永瀬　唯（ナガセ タダシ）

1952年生まれ。技術文化史、ＳＦ史を中心に評論活動。『欲望の未来』（水声社）、『肉体のヌートピア』（青弓社）ほか。

関連リンク

青弓社

上記内容は本書刊行時のものです。